妊娠の診断

超音波による妊娠の診断は、まず子宮内に胎嚢(GS)と呼ばれる嚢胞が観察されます。最終月経の初日から数えて4週間後で胎嚢がみえます。6週から7週後には胎嚢の中に卵黄嚢(卵の黄身)と呼ばれる小さい円形の構造物がみられます。卵黄嚢の近いところに胎児が観察され、その中に心臓の拍動が見られます。胎嚢と卵黄嚢と拍動性のエコーが見えて初めて正常の妊娠と確認できます。妊婦さんが自分で行う妊娠試薬の感度はずいぶん高く設定されているので、最終月経から数えて、次の月経の予定日あたりで多くの妊婦さんが妊娠反応試薬を使っています。妊娠反応試薬が陽性になると、産婦人科を受診しますから、妊娠4週か5週で産婦人科を受診することになります。ですから、産婦人科を受診して最初から妊娠の確定がなされる人はあまりいません。妊娠が確定できるのは初診から2週たってもう一度診察に来ていただいたときになります。添付している動画は妊娠7週のものです。6週だとかろうじて拍動がわかる程度ですが7週になるとずいぶんはっきりと見えます。
動画は当院のFacebook ページでご覧いただけます。

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