さすがに真夏、どこにも雪は残っていません。でも、わが家ではオフピステな生活は続いています。小学校の高学年、クワガタや、カブト虫を求めて、近所の里山を歩きました。時には、朝暗いうちから5kmの道のりを自転車で走り、箕面の勝尾寺あたりまで遠征した事があります。その時の虫取り名人、オオクワガタまで持っていた上野君は、水産大学を卒業し、カリブ海でエビ漁をやっていると聞きました。近所の里山も住宅街になり、私の家もかっての里山にあります。家を建てるとき、そこそこの大きさのクヌギの樹がありました。小さなクワガタがいました。建築屋さんと交渉しなんとか、そのクヌギを切らずに家を建てる事ができました。もしかしたら、わが家にクワガタがと期待したのですが、さすがにクワガタやカブト虫がワンサカと集まる事はなかったのです。それから、20数年の月日が経ちクヌギはクヌギ親父と呼んでよいほどの樹になりました。実は、毎年植木屋が来て殺虫剤をまいていくのです。これでは、虫たちが集まる訳はないので、公職を退きオフピステな生活を始めるのを機会に庭木の面倒は自分で見る事にしました。毛虫が大量発生するので殺虫剤なしというわけには行きませんが、空中散布は止め、使用量は最低限にし、クヌギの樹の周辺を鳥獣虫保護区に指定したのです。そして1年、驚くことにヒラタクワガタが姿を表しました。そして、毎晩たくさんのカブト虫、息子と孫がカブト虫を養殖かごに移していましたが、20ペアを越えたそうです。そのカブト虫の2世たちも、クヌギの周りに放虫されました。ヒラタクワガタは越冬します。 今年の夏の初め、角が欠け、腕に傷のあるいかにも古武士のヒラタがクヌギの祠から出てきました。去年の夏、孫の虫かごで1週ほど過ごした個体です。
2008-08-08