立山の雷鳥は人ごみがお好き

 梅雨入り中休み、今シーズン最後のオフピステ、立山です。少しでも高いところから滑降と浄土山を登りました。ところどころ落石が転がっていましたが、今日は天候も良いし、風もないから大丈夫でしょう。ハイ松の茂みに沿って直登。今日は、いつもの簡易型ではなく、本気の10本爪アイゼンを付けています。やはり、安心感はずいぶんと違います。軽量化のために短いピッケルですが、斜面が急なせいか、苦になりません。雪面の一番高いところは、40度近い斜面。スキーを履く場所を作って、アイゼンを外したとき、背中がゾクとしました。ちょうどその場所に日本カモシカの糞とおぼしき、緑色のタマタマがあります。ヒトもカモシカも同じようなところで一息つくのか、と妙な感心。なんとかスキーをつけ、あっけないほどに簡単に降りてしまいました。  さて室堂のバスターミナル近く、「雷鳥の繁殖地、騒がないでください」の意味の標識。 そこへ「ゲッツ ゲッツ」と雷鳥の鳴き声、ターミナルと反対側のハイ松の茂みをそっと覗き込みました。そこにはいません。彼らが歩いていたのは、バスターミナルのすぐそば、人々がたむろするところでした。「立山の雷鳥はヒトを見たぐらいでは驚かネーヨ。」だんだん慣れたのか、それとももともとヒトが好きなのかもしれません。いつもの私のオフピステと比べてヒトが多すぎますが、今度は雄山の頂上付近から滑ろうと決めました。2008-08-08