まず、年齢。 これは息子で試しましたが、2歳の子供を背負子に乗せてスキーをしても本人は寒い冷たい揺れる迷惑千万で少しも楽しくありません。単なる親のエゴです。4歳は「上手上手」と親におだてられるのがうれしいから滑っているのかもしれません。本人がスピードを面白く感じるのは5歳です。スピードにのるとちょっとしたきっかけでスキーは曲がりますから、あとは体で覚えていきます。一番最初、ボーゲーンのためにスキーの先を閉じる道具があります。ブレーキと回転のきっかけをつかますにはいい道具。緩やかな斜面でまずまっすぐ滑ります。「左手を挙げて、はい下ろして。」少し右へ回転します。後ろ向きにボーゲンができる人は向かいあって滑りましょう。「はい今度はこっちの手を上げて、下ろして。」これを繰り返します。リフト一本降りた頃にはすっかり出来上がり。先を閉じる道具はこれ一回で不要になります。少しスピードになれましょう。夏はバス道になる林間コースのようなところがよろしい。幼児用ハーネスをつけ、後ろのベルトを持って続きます。これはコース外に落ちないようの備えです。スピードのコントロールだけでよろしい。最初の曲がり角、びっくりするぐらいコース通りに滑って行きます。本人は完全にドラゴンクエスト気分です。これも、一回滑れば、ベルトは外す事ができます。ハーネスは転んだとき起こすのに便利なのでしばらくは使えます。次に、少し急斜面へ行きます。いわゆる中級コース。ボーゲンで滑ると、どうしても、斜面の下へまっすぐ向かいます。急斜面でまっすぐ降りると、ボーゲンでも少し危険。恐怖を感じさせると一生スキーがきらいになるかもしれません。そこでここで教えるのは、曲がったあと、横へ横へ滑る事、斜面の端から端まで使います。前を滑ってあげて、「ついて来なさい」がよろしい。
下へ向かったり、転んだら、すぐに子供の下へ割り込んで止めます。これで、どんな斜面でも滑る事ができます。大事な事もう一つ、天気の良い日に、リフトの終点など、景色の良いところに連れて行きましょう。そこで、お弁当や、お茶をすれば、もう最高。何のためにスキーを練習したのか、孫は孫なりに理解したようです。八方でどこが一番好きかい。「一番上」と答えました。2008.02.21