実際に当院で胎児ドックを受診されてどれだけの事がわかったか、
羊水染色体検査を受けられた背景や結果のデータです。
※2018年日本母体胎児学会で千葉が発表したデータです。
千葉産婦人科で2005年以後行われた妊娠15週前後の胎児精査を行った成績をまとめました。検査をおこなった妊婦のなかから無作為に1000例を抽出しました。
1000例のうち19例の胎児心疾患が見つかりました。
1000例のうち13例の胎児中枢神経系疾患が見つかりました。
その他の胎児病は1000例中25例でした。
胎児心疾患19例中、染色体異常と診断されたのは9例でした。染色体正常は3例でした。7例は染色体検査を行わず不明です。
胎児中枢神経系疾患13例の中で、染色体異常と診断されたのは4例、染色体正常が2例、7例が染色体検査を行わず不明です。
1000例のうち羊水染色体検査を受けたのは437例でそのうち染色体異常と診断されたのは23例(5.2%)です。
1000例のうち、他院もふくめ1度以上胎児後頚部に浮腫(NT)を指摘された胎児は158例でそのうち110例が羊水染色体を受けました。うち18例(16.3%)に染色体異常が見つかりました。胎児心疾患が13例、その他の胎児病が23例見つかっています。
1000例のうちクアトロテスト陽性は83例で58例が羊水染色体検査をうけました。1例(1.6%)の染色体異常が見つかりました。
1000例のうち424例が母体年齢35歳以上で、うち225例が羊水染色体検査をうけました。
225例中6例(2.6%)に染色体異常が見つかりました。